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徳久広司



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徳久広司

ゆきずりの花

Lyricist:徳久広司
Composer:徳久広司

旅の途中の駅裏酒場
堤灯がぼんやりともる頃
女がひとりで手酌酒手酌酒
ヒュルヒュルと風にまかれて
鳴いているよな縄のれん
理由がありそな横顔が
心ゆするよゆきずりの花

銚子並べてため息まじり
けだるい仕草でほつれ毛を
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女は手櫛で掻き上げる掻き上げる
カタカタと窓打つ音が
胸のすき間に沁みてくる
遠く別れたあの女を
想い出させるゆきずりの花

ユラユラと間わず語らず
時を忘れて酔いしれる
一夜泊りでいたものを
旅を遅らすゆきずりの花