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三月のパンタシア



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三月のパンタシア

春嵐

Lyricist:Sano ibuki
Composer:Sano ibuki

きっと、青いままじゃいられないと
教えてくれた春が舞ってゆく

乗り過ごした電車に揺られたまま
真冬の花瓶みたいな
空っぽの心が騒いだ
仲良しになれやしない朝の中
見慣れたはずの街もなんだか
そっけなくてさ

誰かこの声、届いてますか
何もない私にスポットライトを当ててよ

どうして、消えてゆく世界の中
懲りずに、怖くても始まりを探してしまうんだろう
いつかこの春を吹き飛ばすほどの
花嵐、舞う日々を愛してみたいから
片耳で流したエイトビート
はじまりの速度は呆れてしまうほど青の軌跡だ

ひしゃげたカゴ、押し込んだリュックサックの
奥底、眠った空欄の希望用紙は未だ、不透明だ
数秒後の未来さえ読めないのに
人生って本のページ数
分かるはずなんてなくてさ

鳴り響いたベルとアナウンスすら
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遠く、滲んでしまった
微睡みの中で、ただそこで
救いを待っていた

傷つくことばかりに慣れすぎて
笑うことすら誰かのためになってた
私は私のことを好きになりたい
それすらできないから、まだ見ぬあなたを探すのさ

ずっと嫌いだった合唱の時間に
口パクしたあの歌が街で響いてる
同じようにひとりぼっち抱えた声が
聴こえた気がした。それが嬉しかった。

ねえどうしても消えてゆく世界の中
懲りずに、怖くても何かあるって信じてしまうんだよ
迷い、間違いながら進む嵐に
私は生きてる 何処へ向かうも正解だ

大きな宇宙のその中心は
私で、あなただ。その希望をずっと歌うのさ
いつかこの春を吹き飛ばすほどの
花嵐、舞う日々も終わってしまうから
終点を知らせるメロディ
もう行かなきゃな。あのときの歌を口ずさんで
片耳で流したエイトビート
はじまりの速度から呆れてしまうほど青の軌跡だ